「新しさ」を創る切り口

伊堂寺義則こんにちは、クチコミデザインの伊堂寺義則です。

先日、長崎県商工会連合会女性部さまからのご依頼で講演会に行ってきた。

コロナになってからずっとリアルでの自社主催は控えていて、研修依頼も初めて。ほんとは1月の予定だったけど前日に中止になり、今回5分の1の人数で再開することに。いろいろ規制はあったけど、久しぶりにお客さんたちと対面で触れ合えて楽しかった。

長崎県商工会の各地区の女性リーダーの方たちが参加者だったんだけど、年齢が60〜70代でボクの今までのお客さんの中で最高齢だったので、「わかりやすさ」を一番意識してクチコミのはじめのいっぽのところをお伝えした。

今回のテーマは「新しさを創る切り口

時代のスピードが早いので、同じことを続けていると、すぐお客さんに飽きられてしまう。どういう切り口で新しさを見つけていけばいいのか?、新しさ創りに苦労している人はよく読んでほしい。

『顧客は飽きる』

講演が終わり質疑応答で、おひとりの方の質問が「昔から地元でお菓子を販売しているけど、ここ最近は売上が落ちていて、どうすればいいのか・・・?」という内容だった。

漠然とした質問で時間も押していたので、ボクもきちんとした回答ができなかったんだけど、結論としては「何かを新しくしないといけないと思います」とお伝えして終了した。

ずっと同じ場所で売り続けている・・・
ずっと同じお客さんたちに売り続けている・・・
ずっと同じ売り方をしている・・・

『顧客は飽きる』という言葉があるけど、たとえ商品やサービスが素晴らしくても、ビジネスはずっと同じことを続けていると古臭くなって、お客さんが離れていってしまう。

これだけの変化の時代に、しかも、周りを見渡せばどこもかしこもせっせと新しいことに取り組んでいるのに、何も新しいことに取り組まないなら、あっという間に取り残されてしまう。

「新しさ」を創る切り口

新しさを創るというと、新商品や新サービスを開発しないといけないと思うかもしれないけど、他にも新しさを創る方法ってあるんだよね。

・新しい商圏はないだろうか?
・新しい顧客層を見つけられないだろうか?
・新しい売り方はできないだろうか?
・新しいツールでカタチを変えられないか?
・新規事業や新しいコンセプトは創れないか?
・新しいビジネスモデルや仕組みに変えられないか?

こうんなふうに、視点を上下左右に自由自在に動かしてみて、どの切り口だったら実践できそうか?、なるべく手間ひまがかからなくて早くできそうなことは何か?、そういったことから新しさを創ることを始めてみるのも効果的だと思うよ。

Ido hiro nagasaki 2022

ステキな講師控室だったけど、使ったのはこの一瞬だけ(笑)

より良い提案を、新しい言葉で表現する

今回あなたにやってほしいことは「目に留まったキーワードとそのコンセプトに注目すること

長崎の講演会でも「より良い提案を、新しい言葉で表現する」とお伝えしたんだけど、あなたのスタイルを表現する新しいキーワードを創ってほしいんだよね。

例えば、芸能人とかで名前を変えて再スタートするとか見たことあると思うけど、対象は同じものでも言葉が変わると、お客さんは新しさを感じて今までのイメージを一新しやすいんだよね。

と言っても、いきなり自分のキーワードを考えるのは難しいかもしれないから、他の人が創ったキーワードをチェックしてみると勉強になるから、まずはそこから発想を得るのもいいと思うよ。

ボクがパッと頭に浮かぶものをピックアップしてみると・・・

・サウナー:熱狂的なサウナ愛好家 
・ミニマリスト:自分にとって大切なモノだけを持つライフスタイルの人
・ニューノーマル:新しい日常(変化の前の状態には戻らない)
・マイクロツーリズム:自宅から1〜2時間圏内の地元や近隣への短距離観光のこと
・ワーケーション:仕事と余暇を一緒に組み合わせたスタイル
・デュアラー:二拠点居住(デュアルライフ)を送っている人
・FIRE(Financial Independence, Retire Early):経済的自立を確立して、早期リタイヤすること

例えば「ワーケーション」が気になったとして、「どういう意味だろう?」って調べて、どういう風にビジネスで使われているのか?理解してほしい。ビジネスで使われているキーワードだけじゃなくて、本のタイトルやネット広告とか、街で見かけた商品・サービス名でもいいよ。

ボクが挙げたのは、自分に近いライフスタイルやワークスタイルのキーワードだけど、コロナ禍もあって、誰もが新しいライフスタイルやワークスタイルを模索しているから、ここでお客さんたちに共感されるスタイルを生み出せるとトレンド的にも強いよね。

まずは素晴らしいキーワードをたくさん集めることから

まずは素晴らしいキーワードをたくさん集めることから始めてほしい。そうするといろんな切り口の視点やアイデアがストックされていって、あなた自身のキーワードを新しく生み出す助けになる。

ライフスタイルやワークスタイルのキーワードじゃなくても、あなたのノウハウや理念をキーワードにしても良いと思う。必ず「これじゃないとダメ!」というものはないから、難しく考えずに柔軟に発想してほしい。それをあなたオリジナルのキーワードでまとめられると最高だと思うよ。

あなたに相応しい新しいキーワードを生み出せたら、それをお客さんたちにたくさん発信していくことで、新しさを感じてもらえることになる。新しさは、お客さんの注意・注目・意識を集めるのに、とても効果があるから、ぜひチャレンジしてほしい。

クチコミは、あなたのやっていることに「いいね!」って共感してもらうことからがスタートだし、良い感じの表現にならないと、その次の人たちに伝えづらいからね。

P.S. 長崎の夜は、中華街で食べ歩き〜!いちばん人気の長崎ちゃんぽんを!観光地料金だからか美味しかったけど、ちゃんぽんは福岡の倍以上でびっくり!妻のお目当ての「ハトシ」が食べられなかったので、次の機会を楽しみにしておこう。

Kouzanrou Nagasaki

このあと、皿うどんにトンポーロー(東坡肉)に小籠包〜

クチコミは「新しいキーワード」を生み出すこと

2022.01.26

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ABOUTこの記事をかいた人

クチコミデザイン代表 スモールビジネス専門のクチコミマーケッター スモールビジネス専用の新クチコミ理論【フラット・クチコミ】の提唱者。現在までに、小さな会社の経営者や個人起業家を対象に1,000件以上ものクチコミ支援を行っている。